【ビタミンD】不妊治療では何故検査するの?

婦人科・不妊治療

こんにちは!糖質オフを開始し、毎日【ビタミンD】5000IU(国際単位)内服しているナースらっこです♪

日本でも購入できる【ビタミンD】ではありますが、安くて安全な方が良いなぁという思いもあり、栄養に詳しい医師も進めていたこちらを購入中。

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栄養カウンセラーの勉強をしているとき、【ビタミンD】についても勉強することがありました。

【ビタミンD】については、こちらでも基礎知識をお話しましたね♪

【ビタミンD】については近年様々な事が分かってきています。※20年前は「骨代謝に関係している」位の情報でしたね!

【ビタミンD】の作用などが研究される中で、不妊治療の分野でも非常に関係が深い事が分かってきています。

今回は、不妊治療の分野でどう関係しているのかをお話いたします。

この記事では

・ビタミンDの不妊治療的意義について説明いたします
・ビタミンDを摂取する際の注意点をお話いたします



ビタミンDが豊富な場所

【ビタミンD】の受容体(受け入れる入り口みたいなもの)は人間のほぼ全ての器官にあります。

また、免疫調整作用や細胞のアポトーシス(細胞の自死)にも関係しています。

特に多いとされる所は骨、腎臓、副甲状腺などが有名ですが、「卵巣」「子宮内膜」「卵管」など女性にまつわる多くの器官でも発現が見られています

また、男性の「精巣」「精子」「前立腺」にも存在しています。

女性ホルモンと関係が深い”ビタミンD”

ビタミンD】はステロイドホルモンの一種とも言えます。

ステロイドホルモンとは・・・
副腎や卵巣・精巣から分泌されるホルモンのこと
女性ホルモン・男性ホルモンも含まれる

【ビタミンD】の分子構造は女性ホルモンや男性ホルモンの構造にとても似ています。

それ故、現代では「ホルモン」的な扱いをされている栄養素です。そして遺伝子にも関係しています。

ビタミンD3は(中略)他のステロイドホルモンと同じに、細胞の核内にある受容体に結合して転写制御因子と呼ばれるものになり、特定の遺伝子の発現を制御することになります。(中略)活性型ビタミンD3は、ヒトのもつ2万個以上の遺伝子のうち、少なくとも200以上の発現を増加させる事が知られるようになりました。

引用元:田中クリニック横浜公園

遺伝子情報が込められている「卵子」「精子」の工場でもある卵巣や精巣に多くの受容体があることも納得ですね♪

また女性ホルモンは骨の代謝にも関係しており、閉経後に骨が弱くなるのも女性ホルモンが減少するから。

骨の代謝で使われる【ビタミンD】はとても大切な”ステロイドホルモン”といえます。



不妊治療で注目されている理由

ビタミンDは生殖機能に関係している

ビタミンDの欠乏は精子に影響する

ビタミンDは生殖機能にも重要な役割を担うことが知られており、古くは、ビタミンD欠乏雌ラットにおいて出生率が低下することや、ビタミンD欠乏雄ラットと交配させた雌ラット膣内の精子の数がビタミンD充足ラットに比べて著しく低下することが報告されている

引用元:J-STAGE ビタミンDと生殖機能 鎌尾まや 著

【ビタミンD】が女性ホルモンや男性ホルモンと同じ”ステロイドホルモン”であることは先にもお話した通りです。

【ビタミンD】の血中濃度が生殖器官にも関係していることが研究で分かっています。

VD血清レベルは精子運動性および進行性運動性と正の相関があり(P <0.05)、VD欠損症(<25 nM)の男性は運動性(P = 0.027)、進行性運動性(P = 0.035)および形態学的に正常な精子の割合が低かった。

引用元:Vitamin D is positively associated with sperm motility and increases intracellular calcium in human spermatozoa. Hum Reprod
26, 1307-1317

これはオーストラリアの研究グループが発表した研究です。

ビタミンDの不足は精子の運動率や形態にも関係していることが分かってきています。

また、ビタミンDの血中濃度とテストステロン(男性ホルモン)の血中濃度の相関性が見られることも知られています。※しかしながら、現在も研究が進んでいる段階なので、はっきりとした結論は出ていないのが現状です。

ビタミンDは排卵にも関係している

排卵にもいい影響があるって聞いたことがあるよ!本当なの?

らっこ
らっこ

ビタミンDを補充することによって、排卵状態が改善される事もあるといわれています。

多胞性卵巣症候群(排卵障害の一つ)の方は、血中のビタミンD濃度が低い人が多いといわれています。

研究は現在、様々な段階で行われており、はっきりとした結論は出ていません。

ですがサプリメントなどで補充すると改善されるということも分かっています。

子宮内膜に関係する”ビタミンD”

この研究では、初代ヒト子宮内膜間質細胞ヒト子宮内膜間質細胞株(HESC)、およびヒト骨髄単球細胞株U937におけるHOXA10の調節におけるビタミンDの直接的な役割を特定しました。

引用元:分子内分泌学、第19巻、第9号、2005年9月1日、2222〜2233ページ

「HOXA10」は着床に必要な遺伝子として子宮内膜にあります。

またこの研究では(ラットを使った実験)、ビタミンDの欠乏の影響が繁殖の低下や子宮の発達などにも影響することを示唆しています。

そして人間の子宮内膜にもビタミンDが関与していることが研究で分かってきています。

写真AC

体外受精におけるビタミンD血中濃度との関係

ビタミンD欠乏、不十分、および充満した女性の出生率は、それぞれ23.2%(57/246)、27.0%(38/141)、および37.7%(29/77)でした(p = 0.04)。主要な予後因子を調整した後のビタミンD欠乏、不十分、および充満した女性のそれぞれの出生率は24.3、27.1、34.4%でした(p = 0.25)。

引用元:ビタミンDと生殖補助医療の結果:前向きコホート研究 リプロダクティブヘルス、 
2019年7月15日

【ビタミンD】の血中濃度の高い女性は、出産率が高くなることを示唆した論文です。

また【ビタミンD】の血中濃度が低い方は、胎児発育遅延などの産科合併症につながる異常な妊娠着床のリスクの増加との関連も示唆されています。

一般的に不妊治療でいわれている基準値は、血中25(OH)D濃度(ビタミンDの血中濃度)で
30 ng/mL以上で充足
と判断されることが多いです。それ以下は不足といえます。

妊娠を望む方には重要な栄養素ともいえるのではないでしょうか。

しかしながら【ビタミンD】は、日本人に不足している栄養素の一つです。

また、含まれる食品は少ないですし、日光浴を毎日実施するのも難しいです。

ビタミンDを摂取するときの注意事項

ビタミンDはどうやって取ればいいの?

そう疑問に思いますよね!【ビタミンD】の基本情報はこちらの記事にも書いているので再度掲載。

食品では「サケ」「イワシ」「ウナギ」などの魚類や「キクラゲ」などキノコ類が豊富です。

ですが、毎日の日光浴と食事だけでは摂取が困難な【ビタミンD】です。

もっと気軽にサプリメントで取る事も選択肢の一つになると思います♪

サプリメントで摂取するときの注意事項として原材料があります。

【ビタミンD】のサプリメントは羊の毛から抽出したものが多くあります。メリットは安価で手に入り安いところです

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ただし、ウール製品や動物の毛のアレルギーの方は注意が必要です。かかりつけの医師にご相談の上、購入を検討してくださいね!

こちらは魚のタラの肝油から作られています。こちらは魚のアレルギーの方は飲めないです・・・

アレルギーや持病がある方はサプリメントの購入は主治医にご相談の上、検討してくださいね!

また、【ビタミンD】は脂溶性のビタミンですから、身体に溜まりやすい傾向があります。

用法・用量を守って内服をお願い致します。※過剰は何事もトラブルの元ですしね♪

写真AC

ビタミンDを摂取しよう♪

不妊治療の現場では【ビタミンD】が注目されています。

注目されている理由

・卵巣や子宮、精巣にビタミンD受容体が多く存在している
・女性ホルモンとの関連がある
・ビタミンDの欠乏は卵巣機能や精巣機能に影響する
・ビタミンDは子宮内膜にも影響する
・ビタミンDの不足は排卵にも影響がある

日本人の生活様式や食生活では、どうしても不足しがちな栄養素【ビタミンD】。

積極的に摂取し、不足を補いたいものですね♪

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