【不妊治療】基礎・検査 まとめ

まとめ

こんにちは!こんばんは!不妊治療専門クリニックで15年間勤務していましたナースらっこです♪

不妊治療で行われる検査については、各病院やクリニックのホームページでも解説しているところもありますが、

女性①
女性①

専門用語が多くて読みにくいんだよね。。。

女性②
女性②

HPにバラバラに書いてあるし、結局はどこを読めば良いの?

などの声も不妊治療専門クリニックで働いている時、聞くことも多くありました。

今まで【不妊治療】基礎・検査まとめ と題し、主な検査項目についてシリーズでお届けしました様々な記事をここにまとめました!

皆様の参考になれば幸いです♪



はじめに不妊治療や婦人科を初めて受診する方へ

女性
女性

婦人科も不妊治療も初めてだし、婦人科を受診することがちょっと怖い・・・

そんな方も多くいらっしゃると思います。

日本において女性の産婦人科医が増えているとは言え、婦人科受診のハードルそのものが高いのも事実です。

人が何かに恐怖を感じるとき、それは、

何をされるか分からない痛みがあるかもしれない恥ずかしい・・・

など理解できない・分からない場面に直面したときではないでしょうか?

こちらの記事では、問診票の書き方や超音波検査について記載しています。

はじめて婦人科や不妊治療専門クリニックへ受診される方へ、こちらの記事が参考になれば幸いです。

こちらは婦人科受診初めてさん向けのまとめ記事です。是非、参考にしてみてくださいね♪



不妊治療基礎講座【フーナーテスト】

婦人科でも不妊治療専門クリニック・施設でも、多くの病院・クリニックで行われている基本検査です。

とは言え、何をどのように医師から指示されるかは何となく・・・的に理解されている方も多いと思います。

こちらの記事では、フーナーテストの意義と手順を解説しています。

フーナーテストは精子と卵子が出会える環境が整っているのか?を見ていく検査です。

タイミングなどの自然妊娠にチャレンジされるにしても、人工授精や体外受精を受けるにしても、
ご夫婦がどの治療を最優先に受けるものなのか?を見つけていく一番最初の検査と言っても良いかもしれません。

不妊治療基礎講座【血液検査】

婦人科や不妊治療専門クリニックなどで行われる血液検査は、貧血検査や女性ホルモン、甲状腺の血液検査などになります。

また人工授精や体外受精など高度な治療については、感染症なども必要に応じて血液検査を行います。

女性
女性

不妊治療をはじめたら、採血回数が多くてビックリしました!

そうおっしゃる方や、採血回数の多さにしんどいと思われている方も多いと思います。

各種血液検査は日々のデーターの”変動が少ないもの”と”変動が大きいもの”など様々で、それによって採血回数や意義も変わります

特に女性ホルモンは、日々のホルモンの状態が変化することで排卵や月経がおこります

その変化を見ることで、医師は治療のタイミングや方針を決めていきます。

女性の微少な身体の変化を捉えるために、どうしても採血回数が多くなってしまいがちな血液検査。血液検査の意義を知ることで、少しでも安心して検査を受けることが出来ましたら幸いです。

イラストAC

不妊治療基礎講座【男性の検査の話】

男性
男性

不妊治療で病院行くのって緊張感いっぱいだよ!

だってさぁ~行くと女性の視線が一気に集まって恥ずかしいんだよね・・・

こういった声はよく聞きますよね!

婦人科と言えば女性の診療である以上、女性が多い場所に行くということは男性にとって居心地が悪く感じてしまいがちだと思います。

また不妊治療専門クリニックを受診することで、自尊心を傷つけられた気持ちになる、こういった声を聞いたこともあります。

不妊治療は夫婦で受けるもの、それは頭では分かっていても受け入れるには時間がかかる方もいることと思います。

その要因の一つとして、一体どんな検査があるのか分からない、と言う声も聞くことがありました。

不妊治療で男性が受ける代表的な検査と言えば精液検査です。

この記事では男性が受ける精液検査についてお話しています。

不妊治療基礎講座【子宮卵管造影検査】

不妊治療専門クリニックなどを受診し、数ヶ月以内に行われる検査のひとつに、子宮卵管造影検査というものがあります。

卵巣から排卵された卵子は、卵管を通過し、そこで精子と出会い受精し、子宮へと移り着床します。

卵管が狭かったり閉塞していると、卵子と精子が出会うことが難しく受精も着床へも影響が出てしまいます

そのため、女性の卵管の通過障害の有無を確認する検査として行います。

検査は排卵日の数日前に行います。それは検査で使用する検査薬で、大切な卵子が流れないようにするためです。

女性の排卵日は人それぞれ生理周期で違うため、医師や看護師から指定された日程で行われる事がほとんどです。※この検査を行う事ができる日程も、生理周期に応じて数日間くらいです

卵管はとても細い臓器です。痛みが伴う検査でもありますので、ご心配な方は受診された病院やクリニックへご相談してくださいね!※多くの病院やクリニックでは、痛み止めを処方してくれることも多いです

こちらの記事では、検査の流れや注意事項について解説しています。

イラストAC

不妊治療基礎講座【子宮鏡検査】

必ず受ける検査ではないけれど、必要に応じて行う検査に子宮鏡検査があります。

子宮の形状や炎症、子宮筋腫・子宮ポリープなどの早期発見の為に行われる検査です。

子宮筋腫の大きさや出来た場所によっては、不妊の原因ともなり得ます。これは子宮ポリープも同様です。

ナースらっこ
ナースらっこ

例えば、これから植物を育てたいのに、土地に石が多いと芽も出ないし育ちにくいですよね。

女性
女性

確かに!子宮筋腫やポリープは子宮に出来た石みたいな感じ?

ナースらっこ
ナースらっこ

そうですね!土地から石を除去し育てた方が、植物の芽も出やすくなり成長も促せますよね!そのイメージです♪

子宮は赤ちゃんを育てるための大切なゆりかごです。子宮筋腫やポリープなどあれば寝心地も悪いですものね!

早期発見できれば不妊の原因となり得るものが分かると共に、手術など対応もすることが出来ますね!

もしも必要と医師からお話しがあった時には、子宮鏡検査を受けて頂けたら幸いです。

下記に記事のリンクをおきますので、ちょっと知りたい方も、これから子宮鏡検査を受ける方にも、ぜひ読んでみてくださいね♪

※補足 人工授精や体外受精について

不妊治療を開始し各種検査の結果が出てくると、治療方針が決まって行きます。

タイミング療法からなのか、人工授精からなのか、それとも体外受精からスタートするのか?

治療方針を決める際には以下のことも踏まえて決まって行きます。

不妊治療を受けるのは初めてなのか?

ご夫婦がこれまでどんな治療方法を受けたのか?またその治療回数はどのくらいか?

ご夫婦の年齢、避妊歴・不妊歴はどうなのか?ご夫婦、またはどちらかに持病はないか?

妊娠・出産歴の有無など    

ご夫婦の治療の希望内容や意思の確認   etc・・・

問診票におおよそ記載されている項目でもありますね!

また不妊治療現場においては病院やクリニックの治療方針に沿っても行われていきます

Aクリニック
Aクリニック

当院では人工授精はあまり行いません!

B専門病院
B専門病院

私達の施設では体外受精は主に胚盤胞(着床直前の受精卵)で移植しています!

Cクリニック
Cクリニック

こちらでは体外受精において、全ての受精卵を凍結し、次の月経周期で移植しています!

など、病院やクリニックでも治療方針は様々です。

人工授精や体外受精を行うタイミングや方法、どの成長過程の受精卵を移植するのかも病院やクリニックにより方針が違います。

胚移植(受精卵を体外で育て移植すること)ひとつ取ってみても・・・

採卵(卵子を採取すること)した数日後に移植するのか

一旦凍結保存してから次の月経周期に移植するのか

ホルモン補充しながら移植するのか  etc・・

病院やクリニックで様々な治療方法があります。これら全てをお話しするのは難しいですので、各クリニックや病院のホームページを参照してくださいね!

また不妊治療を始めようとしたときに、「どこに通えば良いのだろう?」と迷うことも少なくありません。

不妊治療のゴールがいつ訪れるのかは誰にも分かりません。それ故に、病院選びは本当に迷うところだと思います。

不妊治療専門クリニックでは、治療方針についての説明会を行っていることもあります。そこに参加することで、ご夫婦が安心して通院・治療を受ける事が出来そうなのかを判断する材料にもなり得ます。

そして通いやすさも治療継続には大切なポイントです。先ずはご夫婦が通院しやすい環境を選ぶ事が大切だと思います。

婦人科における病院・クリニック選びのポイントについては、こちらの記事でも記載していますので参考になれば幸いです。

写真AC

これから不妊治療をはじめるご夫婦へ

ナースらっこが不妊治療専門クリニックに勤め始めた昔は、

女性
女性

不妊治療しているなんて誰にも話せない

と相談できる場所も人も、本当に限られていたと思います。※Yahoo!○○掲示板なんてありましたが、少なかったですね・・・

不妊治療は怪しいとされていた時代だったとも言えますが、現在は一年間に生まれた子供のうち20人に一人が体外受精で生まれた子供達というデータもあります。

また、SNSが発展し同じ悩みを抱えている仲間との交流も自由にできる時代ですから、そういった仲間と情報のやりとりをされているご夫婦も多くいらっしゃると思います。※病院・クリニックの医師や院内の雰囲気の情報は得られやすくなりましたね・・・

それでも、なかなか人に話せない方や、得られた情報がご夫婦にとって必要かどうかの判断はしにくい面もあります。情報が必ずしもご夫婦に当てはまるかどうか分からない、という点もあるからですよね。

もしも不安に感じたり分からないことがあるときは、その気持ちを置き去りにはしないで欲しいと思います

不安の木(気持ち)は知らないうちに心の中で芽を吹き、育ち、枝を伸ばして葉を増やし、その茂みが心に大きな陰を落とす様になるからです

不安や分からないことがありましたら、医師や看護師にお声をかけてくださいね!※話しやすいように質問内容をメモしていくのも良いのかもしれません

情報があふれる時代の中で、この記事が少しでもご夫婦の参考となれましたら幸いです。

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