こんにちは!こんばんは!
髪の毛を「ヘナ」で染めたら一ヶ月もカブレてしまい、顔中の蕁麻疹に苦しんだナースらっこです。。。※アレルギー体質は辛いですね。。。
不妊治療を開始してから【子宮卵管造影】を勧められたり、また医師の方針で行う方もいると思います。

何となく「痛い!」イメージしか無いわ・・・
そうですよね・・・そのイメージがついて回り、ちょっと勇気が必要に感じてしまいますよね。。。
検査の内容を知っていれば、より安心感をもって望めるのかもしれません。
・子宮卵管造影検査について解説いたします
・検査前や後の準備についてお話し致します
子宮卵管造影検査とは言っても・・・
勘違いされがちな”通水検査”
何となく耳にする「通水検査」。
不妊治療専門クリニックや病院では無くても、一般婦人科でも行われている検査です。

生理食塩水(人体には影響ない水溶液)の入った注射器に、細いチューブをつけて行う検査です。
超音波下では「水」は黒く抜けて見えますので、子宮内の状態がはっきりと見えてきます。
また卵管に水を通しますが「卵管の状態を確認する」とはちょっと言えない検査でもあります。
<検査で分かること>
・子宮内ポリープや粘膜下筋腫(小さくても不妊の原因や過多月経となりうる子宮筋腫)の有無など子宮内膜の状態がわかる
・卵管にスムーズに生理食塩水が入っていくかを確認する
<メリット>
・薬剤は使わず生理食塩水を使うので身体に負担がほとんど無い
・子宮内の状態が分かり子宮ポリープなど子宮病変の早期発見となり得る
・他の検査に比べ検査費用は比較的安い(目安として3000~5000円)
超音波下子宮卵管造影検査とは
文字通りに経膣超音波検査器を使って行われる検査です。
生理食塩水と空気を混ぜた混合液で行う「フェムビュー」という検査器具を使って行われることが多いです。

フェムビューに細いチューブを取り付け子宮内にチューブを固定し、フェムビュー内にある「生理食塩水+少量の空気」である混合液を子宮内に注入して行います。
超音波下では「水」は黒く写り、「空気」は白く写ります。
その違いや流れ方を見て、卵管の状態を診断することが出来るわけなんですね!
<検査で分かること>
・卵管がどの様にあるか見ることが出来る
・卵巣と卵管との位置関係などを調べることができる
<メリット>
・超音波下で行うため、X線による被爆がない
・造影剤やヨードアレルギーのある方にも安心して行うことが出来る
・X線を使った検査と同等の高い診断性能はあるといわれている
<デメリット>
・検査費用が通水より高め(2~3万円くらいが目安)
・空気塞栓症に気をつけながら行う検査でもある(検査後は身体に吸収されてしまう為、基本は問題は無い検査です)
レントゲンで行う子宮卵管造影検査
X線を使いレントゲンで行う検査です。
レントゲン下で行うため、造影剤を子宮内に注入し行います。
造影剤は油性と水溶性があり、油性とくらべ水溶性の方がX線で若干見えにくいと言われています。

造影剤を使用するため、はっきりとした卵管の走行や状態が分かる検査です。
造影剤アレルギー対策として、点滴をしながら検査を行うクリニックや病院もあります。
またレントゲン室と超音波室が別のクリニックや病院では、子宮内にチューブ挿入を行ってからレントゲン室へ移動なんてことも!
ちょっとしんどい場面に遭遇する事もあるかもしれません。。。※心配な方は検査を受ける病院またはクリニックへお問い合わせくださいね!
<検査で分かること>
・左右の卵管の走行などはっきりとした状態が分かる
・子宮の形態がより判断できる
<メリット>
・卵管の閉塞や狭窄の有無・状態がはっきりと分かる
・子宮の奇形や子宮筋腫、ポリープの有無など子宮内が分かる
<デメリット>
・造影剤アレルギー(ヨードアレルギー)のある方は検査不可
・X線による被爆がある
・病院によっては一日入院など拘束されることもある
・検査費用は高め(1.5~2万円くらいが目安※日帰りの場合)
検査前、後に注意する事とは?
①事前に行う検査・準備
検査の前に行う事として、クラミジア検査は必須となります。
子宮から生理食塩水や造影剤を注入するため、万が一クラミジアにかかっていると腹腔内にクラミジアがばらまかれてしまい腹膜炎を起こしかねないからです。
不妊治療専門クリニックでは初診時に検査したりするところも多いので、スムーズに検査を受けられる事も多いですが、必要な検査と認識してくださいね!
また造影剤を使う子宮卵管造影検査では、甲状腺の検査も行う事がほとんどです。
甲状腺に異常があれば専門医へ紹介され、子宮卵管造影検査の許可を取ってから検査をする場合もあります。
子宮卵管造影検査を行うタイミングは、月経終了直後から排卵2~3日前までに行う事が大切です。※月経終了間際の茶色いおりもの程度でも検査可能なことがほとんどです
これは排卵直前では卵巣に刺激がある事と、排卵で卵子が検査薬液によって腹腔内に流れてしまい妊娠の機会を逃さないためでもあります。

②検査当日にあったら良い持ち物は?
検査を行う際に内診台で診察や検査準備を行う事も多いので、スカートで来院することをオススメします。
クリニックや病院の状況によっては、レントゲン室まで移動など動くこともあります。
また個人差はあるけれど鈍痛などの痛みが伴う検査でもあるので、着脱が楽で圧迫感が無いこともメリットになると思います。※検査後に気分が悪くなることもありますからね・・・
検査後はどうしても検査薬液が下りてきますので、おりものシートよりはナプキン持参がベストかと思います。下着は汚したくはないですものね♪

③ぶっちゃけ痛みってどうなの?
やっぱり気になるのが痛みですよね!どれくらいの痛みなのか知りたい方も多いと思います。
ぶっちゃけ・・・・・
「痛みの程度は検査を受ける人の卵管の状態にもよる」
「その個人が痛みをどのくらい我慢する事が出来るのか?による」
としかいいようがないです。。。※曖昧でごめんなさい。。。
15年間、不妊治療現場にいましたが、「軽い生理痛くらいだった~♪^0^」という人もいれば、「冷や汗がでてきた!💢」という人もいます。
ただ言えることとして「卵管が詰まっていない人は比較的痛みは少なそう・・・」と現場経験の中で受けた印象です。
いずれの検査にしても、どうしても痛みは伴ってしまう検査でもあります。。。
そして子宮の周りには多くの神経が通っていますから、検査後に気分が悪くなり休憩してから帰宅する人もいます。
子宮卵管造影検査を受ける日は、検査後の予定は詰め込み過ぎず余裕を持って臨んでくださいね!

④検査後の注意事項とは?
検査後の注意事項としては検査を受ける際に子宮の入り口を消毒したり、チューブを入れたりします。
子宮に刺激がありますから、少量の出血が1~数日間続くこともあります。
検査当日は入浴は避けて、シャワーのみにしてくださいね!また検査当日や出血があるときはSEXも避けましょう。
また感染予防に抗生物質が処方されることがほとんどです。医師や看護師の指示にしたがって内服しましょう。※詳しくは受診先の病院・クリニックの指示にしたがって行動してくださいね!
検査後に発熱や異変を感じたら、必ず検査を受けた病院・クリニックへ受診してくださいね!
子宮卵管造影はちょっと辛いけどメリットはあるよ!
子宮卵管造影検査については以下の通りです。
・(目的に応じて)超音波下で行う検査とX線と造影剤を使った検査がある
・検査を受ける前はクラミジアの検査が必須(場合によって甲状腺検査もあり)
・検査後に備えてナプキンは持参が良い
・卵管の状態によって検査時の痛みは変わる
・検査後の注意事項は医師や看護師の指示にしたがって行動する
子宮卵管造影検査後は約6ヶ月間は妊娠しやすくなると言われています。
ちょっと痛みもあるけれど妊娠しやすくなる効果や、自分の身体の状況を知ることで治療に対するストレスも軽減出来る可能性もあります。
必要なときは検査を受けて、気持ちも身体も一歩前進することを祈ってやまないナースらっこです。