糖質の過剰摂取によっておこる【血糖】の急上昇は駄目だよ!と言うのは健康番組でおなじみの話。
そもそも血糖って何?という話もちらほら。。。
【血糖】とは血液中のグルコース(糖質)の濃度の事を言います。この血糖値が高くなる病気がいわゆる【糖尿病】というわけですね!
急激な【血糖値】の上昇や【高血糖】は深刻な成人病を引き起こします。

【血糖値】の急激な変化は何で駄目なの?

そうですよね、「何で駄目なのか?」についてお話します♪
・糖質とインスリンの関係が分かります
・高血糖で起こりうる身体の変化が分かります
・血糖の急上昇で起こる意外な事について解説いたします
糖質とインスリンとの関係
食べ物として【糖質】が入ってくると腸で吸収され、血液を通して身体中にエネルギー源として運ばれて行きます。※ここでは分かりやすくする為、ブドウ糖を【糖質】という表現にしています
こちらの記事にも詳しく書いています
インスリンの作用は、身体の細胞内に「糖質を運び入れる入り口の鍵」の様なイメージです。
すい臓が健康であれば、すい臓のβ細胞からインスリンというホルモンが出て、血糖値を下げてくれる。インスリンは唯一の血糖値下降ホルモンである。
出典本:「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 P21 より抜粋
インスリンは【血糖】を下げる作用がある事は、何となく知っている人も多いと思います。
大量の【糖質】が身体に入ってくると、身体の血糖値のバランスを保つために【インスリン】も大量に分泌されます。
そして処理しきれなかった【糖質】を【脂肪細胞】に溜め込むのも実はインスリンの作用の一つです。
インスリンは闇属性?【インスリン】の作用とは
インスリンは余った【糖質】を【中性脂肪】へ変える

【インスリン】って脂肪に変える作用があるの?

処理しきれない【糖質】を中性脂肪に変える作用があります!
身体に入ってきた【糖質】が処理しきれない程余ってしまった時、【糖質】は肝臓や筋肉でいざという時の為に【グリコーゲン】として貯蔵されます。
そして更に余れば肝臓で【中性脂肪】に変換し【脂肪細胞】へ貯蔵していきます。そして更に貯蔵されれば【肥満】へとつながって行きます。

そして【肝臓】にも【中性脂肪】は貯蔵されます。この貯まり過ぎた状態が【脂肪肝】と言うわけですね!
【糖質過剰】が【肥満】になる理由はインスリンの作用と関係しています。
【高インスリン】分泌状態は血管を傷つける
・・・高血糖と高インスリン血症がどちらも存在すると、相加的(※全ての値を足すの意味)に血栓形成促進状態が作り出される。そこに高血糖によって炎症がもたらされ、(中略)・・・心筋梗塞や脳梗塞が発症するリスクが高くなるのである。
出典本:「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 P96~P97 より抜粋 清水泰行 著
血栓(血液のかたまり)がたくさん出来てしまうと、血管が詰まりやすくなり様々な血管障害を引き起こしてしまいます。そして【成人病】への近道となってしまいますね。
インスリンは【血糖】のバランスを保つために大切な【ホルモン】でもあります。しかし、糖質過剰になれば、大量のインスリン分泌による障害も引き起こすのです。
・・・このグリコカリックスが血管の内腔の滑らかさを保っているのであるが、グリコカリックスは高血糖により減少することもわかっている。・・・(中略)グリコカリックスが減ると、血管は傷害を受けやすくなり、心血管疾患をもたらすと考えられている。
出典本:「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 P97~P100 より抜粋 清水泰行 著
「グリコカリックス」は血管内に生えている「毛」の様なもので、赤血球などを潤滑に運ぶためのものと言われています。減ってしまうとその潤滑剤が減るわけですから、流れが悪くなりより傷つきやすくなるとも言えますよね。
また、高インスリン血症状態は酸化ストレスや炎症にも関係していると言われています。
それら様々な事が重なり、血管の状態を悪くすると言うわけですね。

なんかとても怖いのね・・・

なにごとも【過剰】は良くないという証拠でもありますね!
急な【血糖上昇】は【神経ホルモン】にも影響する
【インスリン】は私達の身体で「唯一の血糖下降ホルモン」です。
私達の身体はバランスを保つため、下がりすぎた血糖値を元に戻そうと血糖値を上げるためのホルモンも存在します。

・・・血糖値の急上昇を防ぐためにインスリンが大量に分泌されるため、・・・(中略)すると今度は「下がりすぎた!」と慌ててしまい、血糖値を上げるための多くのホルモンが分泌されます。
出典本:まんがでわかる子育て・仕事・人間関係 ツライときは食事を変えようP47より 溝口徹 著
血糖値を下げるホルモンは【インスリン】のみに対し、血糖値を上げるホルモンは多種類です。
血糖値を上昇させるこれらホルモンは、いわゆる【交感神経】を刺激します。
【交感神経】がより優位になりバランスが乱れると、心拍増加や血管の収縮はもちろん発汗や不安感やイライラなども起こりやすくなります。
血糖値を上昇するホルモン | 作用 |
グルカゴン | 主に血糖値の上昇を促す、すい臓(α細胞)から分泌 |
アドレナリン | 交感神経系に作用し心拍数増加・心収縮力増加・末梢血管収縮など起こす、副腎から分泌 |
コルチゾール | 別名「ストレスホルモン」、交感神経を刺激し免疫系・中枢神経系・代謝系などに作用する、副腎より分泌 |
成長ホルモン | 骨・筋肉の成長促進作用・脂肪細胞の分解作用あり、脳下垂体から分泌 |
【糖質過剰】状態が続くと常に【血糖値の乱降下】を繰り返し、副腎を酷使させます。
コルチゾールなど副腎系ホルモンは「ストレス」が増加した時や病気・アレルギー時に対抗して分泌され、私達の身体を守ってくれています。
酷使しすぎてストレスフルな時に上手く分泌がされなかったら、私たちの身体は様々なストレスに対応出来なくなり悪循環に陥ります。

ストレスに対抗出来ず、神経にまで影響するなんてビックリ!

血糖のコントロールが重要なのは、これらの理由からなんです
血糖値のコントロールで健やかな日常に
【高血糖】や【血糖値の急上昇】が駄目な理由は以下の通りです
・インスリンは血糖を維持するのに重要なホルモンで唯一の血糖下降ホルモン
・糖質過剰ではインスリンは肝臓で中性脂肪に変わり肥満につながる
・高血糖、高インスリン状態は血管を傷つける
・糖質過剰は交感神経を刺激し、副腎を酷使しストレスに対抗しにくくする

糖質過剰には気をつけないとだね!

糖質オフで上手にコントロールしましょう♪
日々の【糖質オフ】で【糖質過剰】を避け、コントロールしていきましょう♪
<参考文献>